『アフターデジタル2』の概要を解説 -テクノロジーによるユーザー体験重視の世界-

ビジネス

こんにちは。えっくすはっかーです。

今回は、今売れている『アフターデジタル2』を解説していきます!

AIとか5Gとか、フィンテックとかスーパーアプリとか。。。いろいろ最先端っぽい言葉はよく聞くようになってきたけど、実際のところどうなってんの!?
そしてこれからどうなっていくの!?

そんな疑問に、「サービスを作る側」の視点から答えていきます。

デジタル革命。中国はなぜ進んでいるのか

最新のイノベーションやデジタルなプラットフォームについて、中国は進んでいると言われています。

その要因は、例えば人口が多いことであったり、政治体制であったり、あるいはリープフロッグ現象といわれるものであったり、様々だと思います。

※リープフロッグ現象とは、現状のシステムが整っていないことが新しい技術等の普及に寄与すること。例えば、銀行の口座やATMが整っていないことでオンライン決済が一気に広まるなど。カエルが跳ぶときのように、一足飛びに進む。

しかし、この『アフターデジタル』に書かれている中で、個人的に「なるほど確かに」と思ったのは、「ホワイトリスト方式」と「ブラックリスト方式」というものの差です。

日本の法律はホワイトリスト方式で、「やっていいことを決め、それ以外はやってはいけない」という管理の仕方。それに対して、中国やアメリカはブラックリスト方式で、「やってはいけないことを決め、それ以外は一旦やっても良し」という市場原理に任せた管理の仕方になります。

どちらがよいか、というのは難しいですが、中国の技術的な躍進の陰には、このブラックリスト方式による管理が大きく影響しているようです。

O2Oに変わる、OMOという考え方

数十年前は「オンライン」という概念そのものがなく、プライベートもビジネスも、オフラインの世界のみで成り立っていました。
その後インターネットが普及し、最近まではO2O(Online to Offline)と言われ、オンラインからオフラインへと移行するもの(例えばweb広告で集客をして来店を誘導するなど)が中心になりました。

そしてこれからの時代、O2OからOMOに変わっていくとされています。
OMOとは、Online Merges the Offline、つまり、オフラインの領域がオンラインに含まれている、という状態を表します。

あくまでもオンラインの世界がベースにあり、オフラインの方が都合がいいこと、オフラインでしかできないことがその世界に含まれる、という形です。

例えば、車を買うとき。オンラインで情報収集をして(オンライン)、相談をし(オンライン)、実際に店舗に行って試乗をして購入し(オフライン)、その後その車に乗る生活を同じ車に乗る仲間とシェアし(オンライン)、カスタマーサポートを受け(オンライン)、不具合が起きたときには修理してもらう(オフライン)。そんな流れになっていきます。

これからのデジタル企業は、より良い生活スタイルを提案する

今まで、メーカーはモノを、サービサーはサービスを提供してきました。
そこでは、より良いモノを、よりよいサービスを、という思考がベースになります。

しかし、これからのOMOのスタイルには、よいモノやよいサービスだけでは物足りないかもしれません。

『アフターデジタル2』では、メーカーもサービサーも、カスタマーにとっての「より良い生活スタイル」を提案することが重要になると説いています。

単にモノやサービスを買うのではなく、その企業の根底にある理念から表出するモノやサービスを買うことになり、その企業の描く世界観に賛同・共感して買う、という意識が強くなっていきます。

さいごに

この『アフターデジタル2』で描かれているのは、とにかく顧客体験が中心となるビジネス展開になるということ。そして、その波に乗るためには、企業という人格が有する理念をベースにしたカスタマージャーニーを描くことが重要であるとしています。

家や職場以外の「サードプレイス」を提供することを価値としているスターバックス。

「コミュニケーション」を生み出すことを大切にするテンセント。

このように、理念を明確にし、そこに共感し集まるファンを作っていく。これがこれからのデジタル企業として成功するためのカギになるかもしれません。

私自身も、本業として働いている会社でも、個人としての活動でも、参考にできるところが多々ある本でした。

個人としては、「楽しく生きていけるようにする」ということを中心に据えて活動していきたいと思います。

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