「学習まんが 日本の歴史1」を「サピエンス全史」「医者が教える食事術」等を踏まえて読んでみた

教養

こんにちは。x_hackerです。
今回は、懐かしの学習まんが 日本の歴史

十数年ぶりに読んでみました。

1巻で扱っているのは、旧石器時代から縄文時代、弥生時代まで
石器を作ってマンモスを狩っていた時代から、中国(魏)との交流や戦が増えてきた卑弥呼の邪馬台国の時代。

小学校や中学校で勉強したときは「へぇ」と思っただけで、さほど印象にも残っていないですが、このブログでも今まで扱ってきた最新の歴史理解や食事の研究を踏まえて読むと、また違った情報が入ってきました。

今回はそんな視点でまとめてみます。

旧石器時代:集団でマンモスを狩る時代→ヒトが大型哺乳類を駆逐した時代(関連:サピエンス全史)

まんがの冒頭にあるのが、槍型の石器を持った男たちが集団でマンモスを狩るシーン。
この時代、ヒトは協力して大型の生き物をしとめることができるようになりました。

そこでよく描かれるのがこのシーン。歴史の教科書でもありましたよね!

このシーンについて、ユヴァル・ノア・ハラリさんの「サピエンス全史」では、地球規模での視点を与えてくれました。
ヒトによって、ほとんどの大型哺乳類は絶滅してしまったというのです。

環境問題というのは現代も問題になっていますが、地球規模の視点で考えるとヒトは旧石器時代から大きな環境問題の要因となっていたのです。

だからといって、今からどうこうすることはなかなかないと思いますが、認識として持っておきたいですね。

縄文時代:食べ物の8割は木の実(関連:医者が教える食事術)

縄文時代狩猟と採集の時代。食事の基本は狩りで得た肉や採集で得た木の実など。海に近いムラと山間のムラとで採れるものも違うので、ぶつぶつ交換等がなされていたと描かれています。

ここで注目しておきたいのは、「医者が教える食事術 最強の教科書」にも遺伝子に合った食事として書かれていた「縄文時代の食事」について。

技術の発達した今では、縄文人の骨を調べることで、彼らがどんなものをどれくらいの割合で食べていたかがわかります。
その結果、本州の縄文人は総熱量(エネルギー)の80%以上を木の実からとっていたというのです。

つまり、エネルギーの80%をナッツから得ていたということ。

ナッツをたくさん食べて、遺伝子に合った食事をしましょう!

弥生時代:卑弥呼による認知革命。そして稲作により農業の奴隷となり糖質の摂取が増加

弥生時代といえば、稲作が伝わって定住できるようになったこと、卑弥呼が占いによって邪馬台国というクニを治めていたことが大きな出来事です。

サピエンス全史では、人類の歴史において農業革命、産業革命、情報革命より以前にあった大きな革命として「認知革命」というものがあったとしています。

認知革命とは、フィクションの創作。フィクションによって、150人規模を超える多人数をまとめることができるようになりました。
※弥生時代は今から2,000年ほど前ですが、世界的には旧約聖書ができた5,800年ほど前(関連:ユダヤの商法)に認知革命は確認されていることになります。中国は4,000年の歴史、と言われていたりしますので他の地域に比べて日本の遅れは明らかです。

そして、大人数のクニ、そしてクニとクニとの連合ができたことで大きな戦争が起こるようになりました。

また、農業によって、プラスに捉えると定住ができ安定した食料を得られるようになった時代です。

マイナスに捉えると、農業のために労働を強いられるようになり、遺伝子に合った食事から離れていく、糖質過多の食事へと進んでいくきっかけになった時代でもあります。

まとめ:様々な視点からものごとを。

実は私、学生時代は歴史は大の苦手教科でした。
しかしそれは、過去にあったことをただただ覚えるため、というふうに思っていたからで、エライ人がよく言っている「歴史から学ぶ」という姿勢、つまり歴史を今に生かすという姿勢がなかったからだと気づきました。

「教科」というものに縛られずに学び始めた今、様々な視点から歴史を読み解くことで改めて歴史の面白さを感じています。

最後に、今回のブログを書く際に意識した過去記事集です

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