書籍紹介「超効率勉強法」 ~メンタリストDaiGoさんによる勉強法まとめ~

教養

こんにちは。x_hackerです。

今日はメンタリストDaiGoさんの「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」をご紹介します。

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

私自身も、自分が勉強する中でいろいろな勉強方法を試行錯誤してきましたが、この本では研究データを交えながら、科学的に効果のある勉強方法についてまとめています。

効果の高い勉強をするには、「勉強法の勉強」が必要です。
勉強法を学ぶことで、勉強がもっと楽しくなり成果が目に見えて出てくるようになります。

それではさっそく、その勉強法を見てみましょう。

超まとめ

覚えることより思い出すことを重視し、人に教えるつもりで、大きな目標を意識して勉強し、睡眠・運動・自然の力とピアプレッシャーを活用して更に効率を上げよう。

覚えるより思い出す、想起を重視した勉強

心理学の世界では「検索練習」とも呼ばれる手法で、テキストの内容を思い出して確認する手法を取ると、単にテキストを再読する場合と比べて50%~70%も記憶の定着率が上がることがわかっています。

学校では、先生から「忘れないうちに復習しとけよー」なんて言われたかもしれませんが、実際には「忘れかけたころに復習する」のが効果的。

脳は「わざわざ思い出そうとしているということは、この情報は大事なものに違いない。ちゃんと記憶しておこう。」ととらえます。

思い出すこと、「想起」を重視した勉強方法は下記のようになります。

  • テキストを読むときは、1度読んだらテキストを閉じ、そのページに何が書いてあったか思い出す
  • ノートを書くときは、テキストや板書を見ながら写すのではなく、一度覚えてからテキストや板書を見ずに書く
  • 小テストや確認テスト、単語カードを使って思い出すタイプの勉強方法を増やす

人に教えるつもりで勉強をする、再言語化

「この後で他の学生に教えなければならない」と思いながら勉強した場合、「この後でテストがある」と思いながら勉強した場合に比べて、内容を正確に思い出す確率が28%も高く、重要な情報ほど記憶に残っていた、という研究結果があります。

そして、実際に声に出して説明すると、更に記憶は定着します。

古代より人類は、仲間と助け合いながら厳しい環境を生き抜いてきました。
仲間の言葉を聞き逃せば死に直結しかねず、私たちの脳は他人とのコミュニケーション中に激しく働きだすメカニズムが備わったのです。

声に出すことで脳が活性化することに加え、
①口や耳などより多くの運動機能を使うため、脳のいろいろなところに記憶が定着する
②自分の声を聞くことで、自分に絡めて記憶することができる(自己参照効果)
という2つの効果もあります。

実際に友人や家族に強力してもらって説明してもいいですし、ぬいぐるみや、イラスト、写真相手に説明するのでもかまいません

お風呂に浮かべる黄色いアヒルに説明する、という「ラバーダック勉強法」というものもあるくらいなので、人に説明する、という点にはこだわりすぎなくても大丈夫です。

このように、人に説明するために自分の言葉で整理しなおす「再言語化」によって、学習の効率は劇的に高めることができます

モチベーションの質を上げる大きな目標、自己超越目標を持とう

勉強の効率を上げるには、どのような目標を意識するか、ということも重要になります。
「テストでいい点を取りたい」「いい仕事についてお金を稼ぎたい」というような個人的な目標ではなかなかモチベーションが持続しません。

「世の中をもっとよくするために」等の、自分の身の丈を超えた大きな目標、「自己超越目標」が効果的です。

ある実験で、高校生の被験者にまず、「今の社会の問題点を考えてみてください」と指示し、続けて「その問題に対して学校の勉強を活かす方法はないか」を考えさせた場合、そのようなことを考えなかった高校生と比べてスマホやゲーム等に費やす時間が減り、代わりに数学や化学に取り組む時間が2倍になった、という結果が出たそうです。

効率を更に上げる3つの要素 ~睡眠・運動・自然~

睡眠 ~緩和モードを適切に取り入れる~

脳は集中モードと緩和モードという2つのモードがあります。

  • 集中モード:1つの情報だけに意識が向かい、必死で知識を取り込もうとする状態
  • 緩和モード:脳がリラックスし、頭の中にある複数の情報を結び付けようとする状態

学習の成果を出すには、両方のモードが必要です。

緩和モードの最たるものは睡眠。
集中して勉強した後は、睡眠をとって記憶を定着させましょう

25分集中して取り組み、5分緩和モードにするような周期がオススメです。

眠れない場合は、目を閉じてリラックスするだけでも、新しい情報がシャットアウトされるため緩和モードに入りやすくなります。

運動 ~運動で記憶を定着させる~

運動には、脳の血のめぐりを上げて、全身に栄養を行きわたらせて凝り固まった頭をほぐす効果があります。

勉強前の10分間のランニング勉強後の5分間のウォーキングで記憶の定着がよくなるでしょう。

自然 ~自然に触れて集中力を上げる~

週に1回自然が多い公園で授業をした場合、週に1回近代的な設備が揃ったところで授業をした場合に比べて、集中力が2倍になる、という驚きの実験結果があります。
しかも、公園での授業中のみではなく、普段の教室に戻ってからも1週間、高い集中力が持続したというのです。

週に1回で効果がありますので、休みの日には公園や河川敷で勉強してみるのもいいかもしれません。

仲間からの圧力「ピアプレッシャー」を利用しよう

人間の生産性は仲間の影響を強く受けます

ハーバード大学が行った実験では、仕事量が少ないビジネスパーソンを生産性が高い同僚の隣に座らせたところ、たちまち作業の効率が17%アップしたそうです。

このような「仲間からの圧力」のことを「ピアプレッシャー」と呼びます。

この力を利用し、「まわりががんばって勉強をしているから、自分もやらなければ」という環境に積極的に身を置くようにしましょう。

図書館や仕事や勉強をする人が多いカフェ、最近はやっている勉強している様子をひたすら流すYoutube動画なんかでもいいかもしれません。

まとめ

 適切な勉強法を学ぶことで、勉強の効率は格段にアップします
時間をかければ成果が出る、とか、努力は必ず報われる、といったことは必ずしも正しくはありません。
かける時間が同じでも、成果に圧倒的な差を生み出すことはできるのです。

「人間の能力は後から変えられる」という成長マインドセットを持つことで、勉強の能力も、成果もあげることができます。

脳には大きな柔軟性があり、たとえ80歳になっても神経ネットワークを変えることができます。つまり、80歳になっても脳を鍛えることができるのです。

これからも一緒に成長していきましょう!

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