法律って何だっけ?刑法編 ~刑法によって守られる権利と自由~

教養

こんにちは。
えっくすはっかーです。

今日は法律についての第三回。刑法について。

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今回も参考文献ははこちら。

日本一やさしい法律の教科書

非常にわかりやすく書かれた本ですが、さらにシンプルにまとめます。例題も非常におもしろいので興味を持たれた方は是非本も読んでみてください。

日本一やさしい法律の教科書

日本一やさしい法律の教科書

  • 作者:品川 皓亮
  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: 単行本

刑法の主な機能は2つ。法益保護と自由保障

刑法とは何か、と言われるとぼんやりと「犯罪に対して罰を与える法律」というイメージがあると思います。
しかし、刑法の存在意義を整理すると、利益と自由を保障していることがわかります。

国民の利益を法律で守る。法益保護

こちらはイメージ通りのものになるかと思いますが、殺人や傷害、窃盗等を罰する場合、被害者の目線で考えるとそれぞれ生命や財産が守られていることになります。
つまり、法律によって罰を定めることで、国民の生命や財産などの国民の利益を保護することにつながります。

これを「法益保護」と言います。

この法益保護によって、安心して生活ができるようになります。

「処罰されないこと」の線引きをする、自由保障機能

刑法は、いかなる行為が犯罪になるのか(要件)と、そのような犯罪を犯した場合の具体的な刑罰(効果)が明文化されています。
裏返して言うと、「刑法に書かれた要件を満たすような行為をしなければ罰せられることはない」という意味で、国民に行動の自由を保障していることになります。

これが、刑法による自由保障です。

刑法と刑事訴訟法

刑法は、国家が国民を処罰する権利(刑罰権)を定めた法律で、このような法律を「実体法」と呼びます。
それに対して、刑事訴訟法は刑罰権を実現するための手続きを定めた法律で、このような法律を「手続法」と呼びます。

刑事訴訟法は、国家の刑罰権を実現するための手続きを定めるとともに、「手続きなければ刑罰なし」という理念のもと国家による刑罰権の行使を制限する役割も担います。

これにより、国家による刑罰の暴走を抑えています。

刑事訴訟法と民事訴訟法の違い

刑事訴訟法の目的は、基本的人権の保障と事案の真相を明らかにすること
被告人の人権保障と真実発見との調和が刑事訴訟法のエッセンスです。

それに対して、民事訴訟法の目的は紛争の解決。真実の発見ができなくても、紛争を解決することを最優先としています。

法律編まとめ

ここまで3回に分けて、法律の勉強をしてきました。
憲法、民法、刑法といずれも何となくは知っていたと思いますが、大枠を捉えたことはあまりなかったのではないでしょうか。

日本で生活していくうえでのルールになるので、一通り理解をしておきたいですね。

スポーツはルールを知らないとろくに試合もできないと思いますが、日本におけるルールを知っていると、少し行動が変わるかもしれないなと思います。

これからも一緒に勉強していきましょう!

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