法律って何だっけ?憲法編 〜憲法は国家権力に歯止めをかけるもの〜

教養

こんにちは。
x_hackerです。

今日は法律についての第一回。憲法について。

学生のときは全く興味を持てませんでしたが、改めて学んでみると面白い!ぜひ読んでみてください。

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なぜ法律を学ぶのか

ブログを始める少し前に、大人になって改めてきちんと勉強するには何を学ぶべきか、というのを考えました。

そこで考えたのは、自分自身に近いことから学んでいこう、ということ。

近い順にかんがえると、自分自身について(身体、精神、脳)→身の回りの社会について(お金、法律)という順になるなと考えました。その次くらいには政治が、そしてそれぞれの項目に至る背景としての歴史が学ぶべき対象に加わってくるのではないかと思っています。

法律は、日本において生活をする上でのルール
しかし、私は今までまじめに法律の勉強をしようと思ったことはありませんでした。

が、改めて自由に学んでみるとおもしろい!

ルールに従うとか破るとかを考える前に、まずはルールについて理解しておこう、ということで勉強してみました。

このブログでは学んだことを大きく噛み砕いてシェアしていこうと思います

ちなみに、今回勉強に使った本はこちら。

日本一やさしい法律の教科書

学校で勉強した切り口と違うのはもちろん、読者への疑問の投げかけや、例として出すケースの設定が秀逸!すごくおもしろい本でした。

日本一やさしい法律の教科書

日本一やさしい法律の教科書

  • 作者:品川 皓亮
  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: 単行本

そもそも、憲法って何?

憲法の主たるコンセプトは、国民の自由を守ること

憲法の根底にあるのは「国民は自由であるべきである」という価値観とのこと。
学校では「最高法規」だとか勉強しましたが、このコンセプトはきちんと理解していなかったです。

これを軸に憲法を読み解くと、全体像が大雑把に理解できました。

憲法は誰に向けて書かれている?

法律って誰に向けてルールを規定しているの?というと、国民に対してルールを決めているもの、とイメージすると思います。確かに、民法や刑法はその通り。

しかし、憲法は国家に向けて書かれています。これを、「憲法の名宛人は国家である」と表現するそうです。

ここまでを改めてまとめます。

憲法って何?という問いに簡単に答えると、

「憲法とは国民一人ひとりの自由を守るために国家(日本)の権力に歯止めをかけるための規定」

という答えになります。

憲法の構成

学校での勉強では、憲法の条文を覚えたり「9条が大事だよ」とか「11条が大事だよ」とか言われたと思いますが、

憲法は大きく「人権」に関する部分と「統治」に関する部分に分けられます

人権は自由権、参政権、社会権の3つが主要なところで、統治は主に三権分立という仕組みについて規定しています。

人権①:国家からの自由(自由権)

宗教を押し付けられたり、職業を決められたりということが起こらないよう、国家を縛る憲法。憲法の最大の目的は国家権力を制限することにあり、そのためにまず必要になるのがこの自由権。今日の人権概念の原点となるものだということです。

人権②:国家への自由(参政権)

参政権とは、国民が国政に参加する権利。参政権は国民から国家への働きかけを保障しています。

国民が自分のやりたいこと等を実現するためにも、国政に意見を通すことが必要な場合もあります。
参政権は自由権にも繋がっていくわけです。

人権③:国家による自由(社会権)

資本主義の発展にともなって格差も大きくなり、国家からのサポートが必要なケースも出てきました。そこで、社会的・経済的弱者が人間に値する生活を営むことができるように、国家の積極的な配慮を求める権利、社会権について憲法には規定されています。

第25条の生存権が代表的です。

人権④:公共の福祉とは

100%自由な社会と80%自由な社会、どっちが幸せ?

と聞かれると、100%自由な社会!と答えると思います。

でも「80%の方が幸せだよ?」とこの本には書いています。

個人の自由が100%実現できてしまうと、殺人だろうが何だろうができちゃうことになります。それを阻止するのが「公共の福祉」という考え方。ざっくり言っちゃうと、みんなの幸せ、ということ。

個人が自由にできる権利と公共の福祉としてのみんなの幸せと、その2つが衝突した場合にどこで線引きするか、というのが憲法のエッセンスです。

統治:三権分立

これは概ね学校で習った通りの記述だったのでざっくりいきます。

国権(国を統治する権限)を立法(国会)、司法(裁判所)、行政(内閣)の3つにわけて、お互い足をひっぱりあって暴走しないようにしましょう、というもの。

前半の人権に関する部分とはまた全く違う内容ですが、憲法の後半はこの統治に関するルールがある程度細かく規定されています。

まとめ

憲法とは、大きく分けると国民の人権と、国家による統治の仕組みとについて書かれている。

人権の部分では自由に生きるための権利と国家との関わりや個人の権利とみんなの幸せとのバランスについて、統治の部分では三権分立による暴走を防ぐ仕組みについて書かれている。

憲法自体は私たちの生活と直接的な関わりは薄いですが、このブログではまた、さらに生活に関わりの強い法律についても書いていこうと思います。

コメント

  1. […] について。 (第一回はこちら:法律って何だっけ?憲法編 〜憲法は国家権力に歯止めをかけるもの〜 ) […]

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