こんにちは。えっくすはっかーです。
今回は、以前「アウトプット大全」をご紹介した、精神科医の樺沢紫苑さんの著書「インプット大全」をご紹介。
「アウトプット大全」も即実践が可能で役に立つ情報が満載でしたが、「インプット大全」も同様の情報が詰まっています。
自分の能力を底上げしたい方、脳の仕組を広く学んでおきたい方に特にオススメ。
早速中身を見ていきましょう。
- 作者:樺沢紫苑
- 発売日: 2019/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
超まとめ
記憶を定着させるために2週間に3回以上のアウトプットをし、マルチタスク・SNS・スマホにかける時間を可能な限り削ぎ落とし、感動することで飛躍的な自己成長を導く。
パフォーマンスを最大化するために脳のクセを知り、コントロールしよう。
アウトプットのためにインプットし、インプットのためにアウトプットする
「インプット大全」はもちろんインプットにフォーカスした本ですが、インプットの質を高めるためにはアウトプットを前提にしたインプットにすることが大事だと言います。
これを、著者である樺沢さんは「AZ(アウトプット前提)のインプット」と表現しています。
アウトプット大全にもありましたが、記憶を定着させるにはその情報を2週間に3回以上使うことが重要。
2週間に3回以上のアウトプットをすることでインプットした知識が定着するのです。
インプットとは新しい情報に触れるだけでは不十分で、きちんと脳にインして(入れて)プットする(置く)ことが大事。
新しい情報をアウトプットするためには常に新しい情報のインプットが必要であり、インプットした情報を記憶にとどめるためには2週間に3回以上のアウトプットが必要です。
つまり、アウトプットのためにインプットし、インプットのためにアウトプットする。
このスパイラルを生み出すことがインプット、アウトプットの質を高めるために必要な行動です。
脳のパフォーマンスを落とさない ~マルチタスク・SNS・スマホに要注意~
テレビをなんとなくだらだら見ていても記憶には定着しませんし、ニュースを毎日欠かさず見ていても3か月後にはほとんどの内容がきれいさっぱり消えているでしょう。
そんな事態を減らすべくインプットの内容を検討することも大事ですが、ここではもっと本質的なことをお伝えします。
それは、「脳のパフォーマンスを落とさない」ということ。
ここでは、マルチタスクを避け、SNSとスマホから距離を置くことをまず意識していきましょう。
マルチタスクを避ける
私もついつい「マルチタスクができる方が効率がいいしかっこいい」とか「仕事がデキる人はマルチタスクに同時並行できる人だ」とか思ったりしてしまっていましたが、そんな考えにはここできっぱり別れを告げましょう。
ヒトの脳はマルチタスクができるようにはできていません。
例えば音楽を聴きながら勉強をする、という場合について考えてみましょう。
「私は静かな状態より、音楽を聴きながら勉強する方が集中できるタイプ」なんて言う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
音楽を聴きながら勉強をする、というのは、「勉強をする」と「音楽を聴く」という2つの処理を交互にしているだけ。
ものすごく脳に負荷をかけ、結果として勉強の効率を著しく悪化させます。
集中力を高めるためには、できるだけ無音にしましょう。
もちろん勉強と音楽だけではありません。
あらゆるマルチタスクを避け、1つずつ集中して、終わらせてから次にいく習慣をつけましょう。
SNSとスマホの悪影響
SNSは人と繋がるためのツール。でも実は、SNSの利用時間が長いほど孤独感と抑うつが強まり、主観的幸福感が低下することがミシガン大学の研究で明らかになっています。
スマホを使うことも脳に悪影響を与えます。
「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などで有名な東北大学の川島隆太教授の研究では、「勉強時間30分以下でスマホを使わない生徒」よりも「勉強時間4時間以上でスマホを使う生徒」のほうが成績が低い、という驚きの結果になっています。
また、川島教授によると、テレビ視聴、テレビゲーム、スマホ使用を長時間行うと、そのあとの30分~1時間、前頭葉の機能低下が続き、学習効果が得られないといいます。
推奨されるSNSやスマホの使用時間は「1日1時間以下」。
仕事等で使用しているケースも多いと思うので難しい場合もありますが、SNS・スマホの利用時間は極限まで削るのがいいでしょう。
SNS・スマホはきちんと時間制限して使わないと、確実に脳のパフォーマンスを下げます。
飛躍的な自己成長の秘訣 ~感動~
「小説をたくさん読むべき」「映画も観た方がいい」「アートにはたくさん触れるべき」といった言葉はよく聞きますが、なぜでしょうか。
インプット大全を読んだ私は、その答えの1つが「感動が飛躍的な自己成長をもたらすから」だと理解しました。
感動の脳科学的な効用。それは「感動によって脳の回路がつなぎ替わり、その体験が強烈に記憶され、飛躍的な自己成長が起きる」こと。
脳科学者の茂木健一郎氏もこう言っているそうです。
「脳の働きを変える一番いい方法は”感動する”ことである」と。
最後に ~意識できることは3つまで~
ヒトの脳で無理なく覚えられるのは3つまで、と言われています。
今回の「インプット大全」では、
①2週間で3回アウトプットする
②マルチタスク・SNS・スマホを避ける
③感動する
この3つでお腹いっぱい(頭いっぱい)。
その他にもたくさん(合計80!)のトピックに触れられていますが、そんなに多くはインプットもアウトプットもできません。
まずは3つ、今すぐアウトプットし始める。
その積み重ねが大きく人生を変えていきます。
私もどんどんインプットし、どんどんアウトプットして、インプットお化け&アウトプットお化けを目指していこうと思います。
Twitterでもアウトプットしていますので、もしよかったらインプットにお役立てください。
- 作者:樺沢紫苑
- 発売日: 2019/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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